トヨタ財団 2019年度特定課題「先端技術と共創する新たな人間社会」 募集開始
公益財団法人 トヨタ財団様から2019年度特定課題「先端技術と共創する新たな人間社会」募集開始のご連絡いただきましたのでご案内いたします。「先端技術と共創する新たな人間社会」は昨年度より設けられたもので、AIやIoT、ビッグデータ、ロボット、ブロックチェーンなど、先端的な科学技術をめぐる社会的諸課題に対応する研究プロジェクトが対象となります。
第4次産業革命の只中にある今日、私たちの社会ではAIを始めとするデジタル革命に代表される新技術に対する期待が高まる一方で、個人情報の取り扱いや、仕事が奪われるのではないかという懸念が広まっています。新しい技術がもたらすさまざまな変化に、どう対応するべきか、法律や制度だけではなく、その背景となる倫理的・哲学的問題も明らかになりつつあります。私たちは、新しい科学技術による社会変動、あるいはその歪みを客観的に捉える視点を早急に獲得しなければならないでしょう。人々の生活にかかわる基本的価値に関する議論が求められています。
財団Webサイトおよび募集要項から抜粋
公募期間
2019年10月7日(月)~12月6日(金)15時(日本時間)
助成総額
4,000万円
助成金額
1件あたり500万円~1000万程度
助成期間
2020年4月1日から最長3年間(応募時に1年間、2年間、3年間のいずれかを選択)
助成分野
先端的な科学技術によって生じる社会的諸課題にかかわる分野。具体的には、
- 中長期視点に立ち、先端的な科学技術による社会的影響を学術的・理論的に検証する研究
- 実際の利活用に関する研究で、社会生活のなかでどう活用できるのか現場を踏まえて検証するもの
- 若手研究者を中心に、文理の垣根を超え国際的なネットワークづくりに寄与するもの
などが想定されます
助成の要件
- プロジェクト代表者は45歳まで。ただし、若手を中心にさまざまな世代による協働プロジェクトを奨励。その他、所属・経歴等は不問
- 文系と理系、研究者と実践者など分野・領域を架橋するプロジェクト and/or 国際的な研究・活動に資するプロジェクトであること。個人のみの応募は対象外
- 応募者の国籍は問わないが、代表者及び連絡責任者については日本語で日常的なコミュニケーションがとれること
- 先端的な科学技術をとりまく社会的諸課題の解決に資する研究プロジェクトであること。技術開発が主たる目的の研究は認めない
- 書籍、映像、シンポジウム等による成果発信を研究計画に組み込み、助成期間内に達成すること
- 助成期間中は財団と連絡を密に取り、財団が主/共催するシンポジウム等に参加すること
助成の決定
城山英明・東京大学大学院法学政治学研究科教授を委員長とする外部有識者による選考委員会によって審議の上、トヨタ財団理事会において決定いたします
詳細は以下をご覧ください。
http://www.toyotafound.or.jp/special/advanced.html