技術者が「自ら起業する」ために学ぶプログラム

では、NEDO TCP の制度を教えて下さい。
英:はい。本プログラムの対象は大学の研究者、学生も含めますし、既に起業されているシード・アーリー期の方も広く対象で、応募の間口は広く設定しています。

NEDO Technology Commercialization Program

応募者は書類審査後、集合研修という形で、ビジネスの基本やチームアップ、どのように資金を調達するか、事業計画をどのように作ればいいのか、を学んでいただきます。集合研修後はチームごとにメンターを付け、各々の技術的アイデアやビジネスアイデアにブラッシュアップをかけていきます。これまで研究のみに集中されていた先生方に対して、「こうすればこの技術は儲かる・ビジネスになるぞ」という教育を行います。

そして最終成果をまとめ、10月の二次審査会で発表いただきます。これは単なる審査ではなくて、ピッチコンテストの形をとっており、外部の企業・投資家の方にも来ていただいて、同時にマッチングのチャンスを提供しております。

二次審査をさらに勝ち抜いたチームには、継続してメンターの指導を受けていただき、12月に最終審査会で発表いただきます。最終審査では優秀賞や最優秀賞を選出します。海外で「起業の現場」を体験いただくため、シリコンバレーに派遣し、現地でのピッチや、さまざまな体験や見学をしていただく機会を提供しております。海外でのピッチは英語です。みなさん学会での英語発表などは得意ですが、「ビジネスを語る」ということ、シーズオリエンテッドではなく顧客目線で説明していただく必要があります。この点も短期間ですが学ぶ機会を提供しております。

TCPの特長は、メンターを付けて実際にビジネス化に向けてトレーニングするというプロセスを重要視しているところ。ここは他の制度とは大きく異なるところです。メンターも幅広く各分野に精通された方にお願いしており、多様な事業分野に則した指導ができるようにしています。

また、TCPはNEDOのベンチャー支援制度のプログラムのひとつとして位置付けておりますので、「コンテストで優勝したらお終い」ではなく、その先につながる「起業家候補(SUI:スタートアップイノベーター)支援事業」や「シード期の研究開発型ベンチャー(STS)への事業化支援事業」なども用意しております。

研究開発型ベンチャーにシームレスな支援を行うNEDOのプラットフォーム

ベンチャーの成長過程、ここでは卵がかえって、育ち、鷲になるというイメージで説明しておりますが(笑)、TCPはこの卵のところ、一番最初のスタートの部分を担っています。そこから資金調達までの支援制度として SUI や STS があり、資金を調達した後も、各種助成事業やマッチング支援事業など、会社形態や事業分野に応じた支援制度を提供しています。この一連の充実した流れの中で、TCPに応募していただき、ビジネス化を学べる、というのが大きな特長と考えています。

技術者が「自ら起業する」ために学ぶプログラム

桑原:例えば、STS制度はNEDO認定ベンチャーキャピタルからの出資を前提に応募しなければなりませんが、ベンチャーキャピタルとの関係づくりも簡単ではありません。TCPに参加すると、認定ベンチャーキャピタルとの交流が持てる、というメリットもありますね。

NEDO TCP突破の秘訣とは!
後編に続きます。お楽しみに。

前ページへ 1 2