研究者の未活用アイデアに新たな光をあてる!  | L-RADについて聞いてみた!

L-RADへの反響

--申請書の登録が最初のステップになると思いますが、登録促進のためにどのようなことをされていますか。

坂本:今は主に研究者と直接コミュニケーションを取っています。L-RADが目指しているもの、L-RADでできること、L-RADで起きてしまうかもしれない問題を含めて、真摯に研究者に対して説明し、理解をしていただくために、マンツーマンで研究室を訪問したり、大学で説明会をさせていただいたりしています。いろんな形でL-RADのコンセプトを知って貰うということをやっています。

--まずはコンセプトを知って貰う、というのは非常に重要だと思います。となると全国各地を飛び回られているのでしょうか。

坂本:そうですね。今月、東北大で説明会をさせていただきましたし、来月は琉球大で行います。

--お客様の手応えはいかがですか。大学の先生方も関心は高いですか。

坂本:非常に関心高く聞いていただいています。

--URAや研究推進の方々も関心が高いと思うのですが、いかがでしょうか。

坂本:直接お話しできている方々には好評です。大学が果たす役割である共同研究契約プロセスにはL-RADが入り込まない、領分を侵さないサービスなんですよ、と理解していただくと非常に歓迎していただけます。

ある大学では、今は企業との共同研究を事務方主体で取ってくる方法がないが、L-RADであれば、先生方のアイデアを企業からの研究費に換えていくことを、事務方主体でできるかも知れない、と非常に興味を持っていただいています。大学の方も一緒に新しい取り組みができるように、と思っています。

--なるほど、新しいスタイルになるかも知れないですね。国の反応はいかがでしょうか。

坂本:ある公的な競争的資金提供事業を行っている機関のご担当者から、「予算的な上限があって上から1つとか2つしか選べない。ただ選から漏れたといって3番目、4番目のアイデアが悪かったかといえば決してそうではない。」と伺いました。彼らも泣く泣く採択できずに落としてしまっている状況があるんですね。それを企業がレスキューするのであれば、それは非常に素晴らしいことである、というコメントをいただいています。

--池田理化さん、ジー・サーチさんの方はいかがでしょうか。すでにいくつか回られているとのことですが。

山川:大学側の反応はすごくいいですね。ちょうど科研費の申請の最中ということもありまして、この先の救済措置というか、バックアッププランとして使っていただけるのかと思います。

--企業の反応はいかがでしょうか。

杉山:はい、企業のお客様からも非常に好評です。研究開発の責任者の方々にヒアリングをしていますが、先端研究、アカデミア研究者の「目利き・繋ぎ」が企業の中でも課題となっています。

近年、企業は研究分野を選択・集中してきていますので、「自分たちの専門領域と少し外れた領域に関しては、自社の研究スタッフによる技術探索も難しくなってきている」といった声も聞かれます。オープンイノベーションという研究開発手法も各社実践しており、「L-RADは研究者のアイデアをシーズ段階から察知でき、コンタクトできるといった点が素晴らしい」と評価いただいています。

--業種での特徴とかありますか。

杉山:L-RAD自体は業種を絞ったサービスではないのですが、ライフサイエンス系のお客様、製薬会社のお客様のニーズは、部門利用・プロジェクト単位での利用など非常に具体的です。その他の業種のお客様でも、自社課題にマッチしたアカデミア研究者にコンタクトするベーシックツールとして高い関心もあるようです。

L-RADの今後の展望・展開

--ありがとうございました。最後に坂本さんにお伺いしますが、今後、L-RADはどのように進んでいくのでしょうか。

坂本:まずはこの取り組みを日本国内に広めていきたいと思います。日本人の研究者と日本の企業がお互いを尊重し合いながら、これまで表に出ることがなかった研究者の初期段階のアイデアを研究者側に出してもらって、それを大事に扱ってくれる企業と研究者との間でうまい連携が生まれてくる土壌を作っていきたいなと思っています。このコンセプトを広げるという意味では、世界中の研究者のアイデアを世界中の企業が使っていく、という姿を考えています。

--本日はお忙しい中、ありがとうございました。

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