光合成水分解触媒のモデル化合物の合成に成功-人工光合成開発へ前進-
Photo by Lawrence Rayner
沈教授らの岡山大学の研究グループはこれまでに、光合成において光エネルギーを利用し、水を分解して酸素を発生させる反応の謎を解明しました。この研究成果は学術雑誌サイエンスで、その年の「10の画期的成果」にも選出されています。
今回、研究グループはあらたに、植物の光合成で重要な反応を起こす物質とほぼ同じ構造の化合物を人工的に合成したと発表しました。
これは、人工光合成の研究のためのモデルシステムを提供すると同時に、人工光合成の実現に大きな一歩を前進させた研究であり、今後、水分解の人工触媒の合成が成功すれば、太陽光と水から水素イオンと電子を取りだす「人工光合成」の実現や、さらに水素燃料を作ることも可能になると期待されています。
関連情報
・光合成水分解触媒のモデル化合物の合成に成功-人工光合成開発へ前進-
・A synthetic Mn4Ca-cluster mimicking the oxygen-evolving center of photosynthesis(サイエンス掲載論文)
・沈教授の研究がサイエンス誌の「2011年における10のBreakthrough of the Year(画期的成果)」の一つに – 岡山大学プレスリリース
・人工光合成実現へ光…岡山大教授ら重要物質作製 – YOMIURI ONLINE
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