食虫植物の袋状の葉ができる仕組み発見
Photo by Sid Mosdell
奇妙な形の葉を持ち、小動物を食べる「食虫植物」については進化学の太祖であるダーウィンはじめ、その後も多くの研究がされてきましたが、この奇妙な葉の形がどのような進化を辿ったのか解明されていませんでした。
基礎生物学研究所および総合研究大学院大学の福島健児大学院生と長谷部光泰教授らは、同研究所の藤田浩徳研究員や川口正代司教授、東京大学の塚谷裕一教授らと共同で、サラセニアという食虫植物が袋のような葉を作る仕組みを調べました。
食虫植物の持つ袋のような葉は、これまでハスのような盾状の葉と同じような仕組みでできるという説が提唱されていましたが、今回の研究により、サラセニアの葉においては葉の細胞分裂が異なる方向に向かって起きることで袋の形ができる事が判りました。
イメージとして「みぞおちのあたりを引っ張って上側に窪みを作るようにして袋の形を生み出している」という事です。
この興味深い研究の詳細は「基礎生物学研究所」のプレスリリースや「Nature Communications」に掲載された論文から見ることができます。以下の関連URLをご紹介します。
関連情報
・食虫植物サラセニアの小動物を食べる葉ができる仕組みの発見 – プレスリリース(概要)
・食虫植物サラセニアの小動物を食べる葉ができる仕組みの発見 – プレスリリース(詳細)
・Oriented cell division shapes carnivorous pitcher leaves of Sarracenia purpurea – Nature Communications
・食虫植物サラセニアの小動物を食べる葉ができる仕組みの発見 – プレスリリース(概要)
・食虫植物サラセニアの小動物を食べる葉ができる仕組みの発見 – プレスリリース(詳細)
・Oriented cell division shapes carnivorous pitcher leaves of Sarracenia purpurea – Nature Communications