11月16日、ビッグデータ処理(大規模グラフ解析)に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキング「Graph500」でスーパーコンピュータ「京(けい)」は6期連続で世界第1位を獲得した。「京(けい)」は運用開始から5年が経過しているがいまだに世界トップクラスの能力を有しているのを証明した形だ。

今回の成果は、理化学研究所(理研)と九州大学、東京工業大学、スペインのバルセロナ・スーパーコンピューティング・センター、富士通株式会社、株式会社フィックスターズによる国際共同研究グループ成果によるもの。

特に大規模グラフの解析性能は、現在世界で注目されているビッグデータ解析において重要となるもので、今回の結果は「京」がビッグデータ解析に関する高い能力を証明するものとなっている。

本研究の一部は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業CREST「ポストペタスケール高性能計算に資するシステムソフトウェア技術の創出」(研究総括:佐藤三久 理研計算科学研究機構)における研究課題「ポストペタスケールシステムにおける超大規模グラフ最適化基盤」(研究代表者:藤澤克樹 九州大学、拠点代表者:鈴村豊太郎 バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター 2017年3月終了)および「ビッグデータ統合利活用のための次世代基盤技術の創出・体系化」(研究総括:喜連川優 国立情報学研究所)における研究課題「EBD:次世代の年ヨッタバイト処理に向けたエクストリームビッグデータの基盤技術」(研究代表者:松岡聡 東京工業大学)の一環として行われた。

Graph500の上位<※5位迄抜粋>

RANK MACHINE VENDOR COUNTRY NODE SCALE GTEPS
1 K computer Fujitsu Japan 82,944 40 38,621.4
2 Sunway TaihuLight NRCPC China 40,768 40 23,755.7
3 DOE/NNSA/LLNL Sequoia IBM USA 98,304 41 23,751
4 DOE/SC/Argonne National Laboratory Mira IBM USA 49,152 40 14,982
5 JUQUEEN IBM USA 16,384 38 5,848

プレスリリースによると

本成果の広範な普及のため、国際共同研究グループはプログラムのオープンソース化を行い、GitHubレポジトリより公開中です。今後は大規模高性能グラフ処理のグローバルスタンダードを確立して行く予定です。

としている。