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Photo by Brad.K

独創的でユーモラスな研究を表彰する「イグ・ノーベル賞」の2016年の授賞式が22日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、立命館大学文学部 東山篤規教授と、大阪大学人間科学部 足立浩平教授が「知覚賞」を受賞しました。日本人のイグ・ノーベル賞受賞は10年連続となりました。

ご存知の通り、イグ・ノーベル賞はノーベル賞のパロディとして設立された賞で、皮肉や風刺が理由で賞が授与される事もある、懐の広い?あるいは研究者特有のいたずら心や、(ややブラックな)ジョーク満載の賞(授賞式の模様などをWebで検索して見ていただくとご納得いただけると思う)です。受賞内容のユーモラスさと話題性で、いつごろからか、すっかり一般にもおなじみの賞となっています。

イグ・ノーベル賞はただのジョーク賞ではありません。ユニークなだけでなく、その発見や研究は日常のなにげない事象や不便さについて思いもかけない視点や思考で人々に「何を考えさせたか」が審査の重要な基準となっています。
この賞は今年で26回となりますが、日本人の受賞は10年連続でもはや常連となっています。さまざまな研究の多様性(すそ野が広いこと)は我が国の科学の発展に大切な事だと思います(多様な研究ができる環境が維持される事も含めて)。そういった点でも、日本人の受賞者が多いというのは非常に喜ばしいと感じるのは私だけでしょうか。

科研費申請シーズンで研究者の皆さま(特に若手研究者の皆さん)においては、多忙な時期かと思いますが、受賞したの東山教授のコメントで元気に乗り切ってほしいと思います。

<東山教授のコメント>
 今回の受賞を通じて、アメリカの学問の懐の深さを感じました。こういう浮世離れの感がする研究を真剣に取り上げ、評価してくれたことをうれしく思います。若い学生・研究者は、誰もしないこと、自分が面白いと思うことを研究してほしい。そして、この賞が、そうした研究の励みになることを願っています。また、今回の受賞を通じて、研究成果を英語で海外に発信する重要性を再認識しました。