■DSC05301先月、Beats!イベントコーナーでもご紹介した、トヨタ財団研究助成プログラム 助成対象者ワークショップ「社会の新たな価値の創出をめざして-『共生・平和構築』、『アイデンティティ』、『地域コミュニティ』、『言語・文化』、『都市化』をキーワードとして-」が、2016年4月16日、東京大学情報学環・福武ホールにて、開催されました。

トヨタ財団「助成対象者ワークショップ」開催のお知らせ

助成対象者ワークショップとは

助成対象者ワークショップは、トヨタ財団研究助成プログラムの助成の趣旨や助成対象者の方々のプロジェクトについて理解していただくために、広く一般に公開して行われます。

助成対象者の方々の報告やディスカッションから、研究を通じ、どのように新たな価値を創り出し、社会に貢献することができるのか、多くの学びや気づきが得られることを期待され、開催されています。

各助成対象者によるプロジェクトの紹介・報告・ディスカッション

東京会場では、助成対象者6組、7名の方々が、それぞれの研究プロジェクトの紹介・報告を行い、コメンテーターやオーディエンスとのディスカッションが行われました。12:30の開会から17:30 の閉会までビッシリ行われましたが、研究者の生の報告を間近で聞ける機会でもあり、最後まで盛り上がっていました。各研究プロジェクトの内容も、多岐に亘っていますが、ひとつひとつ考えさせてくれる研究テーマです。

個人的には、イヴァン・ポテフ氏(東洋大学国際地域学部講師)の「多様な民族で構成された21世紀のヨーロッパにおける共生方法の探究-避難民も含めて共に住むために、どのように地域帰属意識を醸成させていくか-」が印象に残っています。難民問題は、世界中が避けられない問題となっていますが、氏は、受け入れ意識の向上、絵本の普及推進などを通じて仲間意識を強め、他者を受容する心を養うことをめざしています。日本ではどうすべきか、自分ならどう考えるか、結論がでないままですが、少なくとも問題意識は強烈になりました。

発表するイヴァン・ポテフ氏 発表するイヴァン・ポテフ氏

全体を通して

今回、 文字通り、“参加者が学びや気づきを見出す”という趣旨を実現した取り組みに参加できました。トヨタ財団)研究助成プログラムが掲げるテーマは、「社会の新たな価値創出」です。科研とは少し違った採択基準と感じます。それは、プロジェクトを通じ、どのような/どのように価値の創出をめざすのか?を明確にすべきプログラムです。

トヨタ財団も案内しているとおり、プログラムへの応募を検討されている方々には、助成金の獲得・活用に向けたヒントが得られる貴重な機会になったことでしょう。東京会場の来場者は、約60名を数え、早々と受付が締め切られましたが、7月9日(土)には、京都においても、同趣旨のワークショップが開催されます。まだお申し込みが可能とのことですので、ご希望の方は、お早めにお手続きを。