Luls_de_Bethencourt

グーグルとグーグル傘下の人工知能(AI)開発ベンチャー「ディープマインド」は、新たに開発した囲碁のコンピュータソフト「アルファ碁」が、コンピューターソフトとして世界で初めてプロ棋士に勝利したと発表した。この成果は英科学誌ネイチャー誌に掲載された。

人工知能の発達によって、これまでチェスや、将棋など、さまざまなボードゲームにおいて人間に勝利を収めてきたコンピュータ。しかし、囲碁はルールがシンプルであるが故に一手が非常に複雑でしばらくコンピューターは人間に勝てないだろうといわれていた。

シンプルなルールに比べ、囲碁は非常に複雑なゲームです。囲碁において考えられる手の数は実に
1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000, 000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
あり、その数は宇宙の原子の数よりも多く、チェスの指し手のグーゴル倍 (10の100乗倍) です。

よって、すべての可能性ある指し手を総当たりする従来の方法は囲碁には通用しない為、人工知能の開発者にとって囲碁は非常に困難な研究対象であり続け、長い間アマチュア以上のレベルに進化できずにいた。

そこで今回、グーグルとディープマインドの研究チームが新たな手法で開発したのがAlphaGoだ。

今回の挑戦を始めるにあたり、私たちはモンテカルロ木探索とディープニューラルネットワークを組み合わせたAlphaGo(アルファ碁)というシステムを新たに開発しました。このシステムは、碁盤自体を入力と見立て、その情報を数百万のノードからなる12層構成のニューラルネットワークで処理します。1つ目の「ポリシーネットワーク」が次の手を決定し、もう 1つのニューラルネットワーク「バリューネットワーク」が勝者を予測します。

このニューラルネットワークをトレーニングする事で勝率を高め、過去3回ヨーロッパチャンピオンに輝いたプロ棋士の樊麾 (Fan Hui) と対局、結果5対0でAlphaGoが勝利し、コンピュータとして初めて19路盤(フルサイズ)でプロ棋士に勝利を納めた。次は3月に、世界トップクラスのプロ棋士に挑む予定だ。

今後、AlphaGo は、過去10年間に渡り囲碁界の頂点に君臨している イ・セドル氏との対局に臨みます。同対局は今年 3 月ソウルで開催予定です。

今回のAlphaGoも含め、チェスや将棋・囲碁などに人工知能が挑戦する事によって開発された分析アルゴリズムや予測解析技術は、気象モデルや疾病分析といった非常に複雑な分析を必要とする分野への応用が期待されている。