11月17日、ビッグデータ処理(大規模グラフ解析)に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキング「Graph500」でスーパーコンピュータ「京(けい)」は解析結果で2015年7月に続き2期連続で世界第1位を獲得した。

スーパーコンピュータ「京」は理化学研究所(理研)と東京工業大学、アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・ダブリン、九州大学、富士通株式会社による国際共同研究グループが推進しており、東京工業大学博士課程(理研研修生)上野晃司氏らによる成果によるもの。

特に大規模グラフの解析性能は、現在世界で注目されているビッグデータ解析において重要となるもので、今回の結果は「京」がビッグデータ解析に関する高い能力を証明するものとなっている。

Graph500の上位<※5位迄抜粋>

順位 システム名称 設置場所 ベンダー 国名 ノード数 プログラムスケール GTEPS
1 K computer 理研 計算科学研究機構 富士通 82,944 40 38,621
2 Sequoia ローレンス・リバモア研 IBM 98,304 41 23,751
3 Mira アルゴンヌ研 IBM 49,152 40 14,982
4 JUQUEEN ユーリッヒ研 IBM 16,384 38 5,848
5 Fermi CINECA IBM 8,192 37 2,567

本研究の一部は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業CREST「ポストペタスケール高性能計算に資するシステムソフトウェア技術の創出」(研究総括:佐藤 三久 理研計算科学研究機構)における研究課題「ポストペタスケールシステムにおける超大規模グラフ最適化基盤」(研究代表者:藤澤 克樹 九州大学、 拠点代表者:鈴村 豊太郎 ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン)および「ビッグデータ統合利活用のための次世代基盤技術の創出・体系化」(研究総括:喜連川 優 国立情報学研究所)における研究課題「EBD:次世代の年ヨッタバイト処理に向けたエクストリームビッグデータの基盤技術」(研究代表者:松岡 聡 東京工業大学)の一環として行われました。

東京工業大学博士課程 上野晃司氏のコメント
私たちが開発した手法によって「京」が前回7月に続いて世界1位を達成できたことを大変嬉しく思っています。激しい競争がされてきたGraph500にて1位を継続することができたことは、「京」のハードウェア性能とそれを最大限に活かす私たちの手法が真に優れていることを示したものと思っています。今後もこのような努力を続け、「京」のポテンシャルをどこまで活かせるか、挑戦したいと思います。