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NASAのJohnson Space Centerの研究チームが推進剤を必要としない宇宙船用の新しい推進機関「Electromagnetic Drive」の実験に成功したと発表した。

Electromagnetic Drive(EMドライブ)は、2001年に英Satellite Propulsion Research社が発表した新推進機関。マイクロ波を放出することで外部とのエネルギーのやり取りをすることなく推進剤なしで推進力を得られるというもの。
太陽電池などで電力を確保できれば半永久的に加速し続けられるとの事で、本当に実現すれば画期的な推進機関になるといわれている。しかし、発表当時から、「エネルギー保存の法則に反する」などどして懐疑的な見方をする研究者が多い推進機関。

Johnson Space Centerの研究チームは今回、新たに作成したEMドライブを真空チェンバー内で実験を行うことにより、EMドライブはイオンエンジンと同等の推力を出すことが可能なことを実証したとしている。
ただし今回の推進剤なしで推力が得られるというNASAの研究チームの考え方に関しては、反論も多く出されており、今後EMドライブが実際に機能するかどうかは、他の研究機関による追試が必要な状況だ。

しかし本当に、推進剤を必要としないというEMドライブが実現すれば、火星といった惑星間宇宙旅行の大幅な期間短縮や、静止衛星などの運用にも大きな影響を与えるとされており、宇宙開発を飛躍的に向上させる可能があるEMドライブの今後の研究に期待したい。