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コラボリー連載企画「研究の現場で聞いてみた!」。今回、コラボリー/Beats! 編集部は「テンプR&D」というブランドでお馴染み、テンプスタッフ株式会社で理系人材を専門に扱う研究開発事業本部を訪問。「医薬品開発CRO メディクロス社の株式取得(インタビュー前編)」、「iPSポータル社との業務提携による iPS細胞の培養技術者の人材育成」という2つの大きな取り組みを発表したテンプR&Dを取材しました。

インタビュー後編は「主婦でも細胞技術者になれる?」、iPSポータルとの業務提携によりiPS細胞技術者の人材育成を開始したテンプスタッフ株式会社 研究開発事業本部 R&D営業企画室 佐野室長にお話をお聞きしました。

テンプスタッフ株式会社 研究開発事業本部R&D営業企画室長 佐野仁紀
聞き手:株式会社ジー・サーチ新規事業開発室長 杉山 岳文
インタビュー 2015年10月15日

テンプR&D:研究開発事業本部とは

杉山:テンプスタッフ 研究開発事業本部の業務を教えて下さい。

佐野:テンプスタッフは創業で42年経ちますが、事務系人材派遣を中心に展開していました。研究開発事業本部の発足は13年前になるのですが、当時、企業の研究開発部門は機密性が非常に高い部門ですので、そこで外部人材を使って研究開発するということはまだまだ稀でした。

そこで、様々なお客様に営業する中で、トライ&エラーのいわゆるルーティーン実験を派遣される人材に任せて、研究者は研究の根幹に専念するという提案、いわゆる「研究アシスタント」という確固たるニーズがあることが分かり、部門を設立、2003年にメディカル部門と一緒になり本部になりました。

杉山:対象業界は化学、食品、ライフサイエンスなど、実験を行うような分野が多いと思いますが、お客様はどのような企業でしょうか。

佐野:私たちは事務系の人材派遣からスタートしていますので、研究開発事業部が発足した時点でかなりの企業と取引がありました。そこを起点に展開したということもあり、メーカー、研究機関、大学と幅広く対応しています。業界でいうと、製薬、化学が多いですね。続いて食品、化粧品など。研究開発部門や工場の品質管理や評価部門のニーズが多いです。

杉山:派遣されるスタッフはどのような方が多いのですか?

佐野:部を設立した当時、もともと理系のバックグラウンドを持ちながら、一般事務の仕事をしているという方が結構いらっしゃったんです。理系の大学を卒業し正社員としてメーカーで研究開発の仕事をしていた方が、結婚・出産を期に退職されて、復帰の仕事として事務職につきました。「研究の仕事が探せなくて事務の仕事を選びました」という方ですね。

で、あればすでにテンプスタッフに登録していただいている方のうち、理系のスタッフさんをピックアップして、面談をして、その方のスキル・技術やニーズを聞き出して、紹介できる仕事を探して、という活動を粘り強く続けてきました。そして、派遣実績や広告を見た方が登録して、お客様も派遣スタッフの評判を聞いて増えていって、ということで現在に至っています。

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普通の主婦が細胞培養技術者になれる?

杉山:では、株式会社iPSポータル との業務提携についてお聞きします。急速に広がる細胞培養技術者のニーズに対し「人材の育成からはじめよう」というのがテンプスタッフらしいと思うのですが、プレスリリースを拝見するとびっくりすることが書いてあって。本当に「普通の主婦が細胞技術者になれる」のか、などお聞きしたいことが多いのですが、まずは今回のスキーム、提携の内容から教えて下さい。

佐野:はい。まずテンプスタッフが細胞培養技術者という業務に興味がある方を募集します。選考を行った上で、iPSポータル様が実施する研修を受講いただきます。研修は平日8日間行われますが、研修費用はテンプスタッフが負担します。この研修を無事に修了した方に対し、テンプスタッフが積極的に派遣のお仕事をご紹介する、という流れになります。

杉山:研修費用はテンプスタッフが負担するんですか。リリースには「初級導入コース」というのがありますが、これは細胞培養など経験のない全くの素人でもチャレンジできるものなのですか?

佐野:最初にはじめたのが初級導入コースなのですが、経緯からお話しした方がいいですね。

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