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慶應義塾大学 百寿総合研究センターの研究グループが、長寿に関係する2つの要素を明らかにしたと発表しました。

この研究は、百寿総合研究センターの新井康通 専任講師、広瀬信義 特別招聘教授と、英ニューカッスル大学のThomas von Zglinicki教授を中心とする研究グループによるもので、百寿者(100歳以上)、超百寿者(105歳以上)、スーパーセンチナリアン(110歳以上)とその家族および85歳~99歳の高齢者、合計1,554 名を対象とした、大規模高齢者コホート研究の実施で進められました。

長寿に関係があると考えられる各領域のバイオマーカーを測定し傾向を分析した結果「テロメア長」および「炎症」が長寿のメカニズムに関連していることが明らかになりました。

テロメアは染色体にある塩基配列で、細胞が分裂するたびに少しずつ短くなります。その為、テロメアの長さ(テロメア長)は細胞の老化を反映する指標と考えられています。

百寿者とその直系子孫では、テロメア長がより長く保たれており、実際の年齢が80歳代でも、60歳代の平均値に匹敵する長さを有していることがわかりました。

また、高齢になると上昇する炎症マーカーも、低く抑えられています。

さらに、長寿者の中でも特に炎症が低いグループは、認知機能と生活の自立をより長い期間保持しているということも明らかになりました。

今回の成果を元に、より安全な抗炎症薬が開発されれば、高齢者の生活の質を大きく改善する可能性があると期待されます。

この研究に関する論文は、7月30日に「EBiOMedicine」に掲載されました。以下の関連情報にてご紹介いたします。