NEDO Technology Commercialization Program
昨日、NEDO Technology Commercialization Program の最終選抜発表・表彰会が京都リサーチパークで開催されました。

NEDO Technology Commercialization Program は主に大学や研究機関等で研究開発された科学技術シーズや人材をベースにビジネスを立ち上げる研究者・起業家を支援するプログラムです。自身の研究により得られた技術を商品化・サービス化を目指す若手研究者に対し、ベンチャーキャピタルや専門性を持った企業人がメンターとなって研究のビジネス化に対するアドバイスや支援を行い、自らのアイデアをピッチ(プレゼン)することで、優秀研究を選びます。

いわゆるビジネスコンテストですが、対象が完全に研究技術シーズ/研究者に絞っていること、業界でもトップクラスのメンターサービスが付くことが特徴です。最終選考会ではファイナリスト10チームがピッチを行いました。

最優秀賞は、名古屋大学チーム “Photocathode Electron Soul” による「高性能電子ビーム生成装置と素子の販売事業」が受賞。フォトカソード電子ビームを研究する名古屋大学の西谷智博さんを代表者、協力メンバー鈴木孝征さん、岡田育夫さんとするチームで、半導体フォトカソード電子ビームにより、既存の電子ビーム機器の性能を遥かに上回る電子ビーム装置を開発するというものです。

NEDO Technology Commercialization Program

着眼点は、単にビーム装置を販売して事業をするということではなく、研究技術が貢献するエンドユーザニーズを分析。電子顕微鏡の撮影間隔を劇的に改善することで創薬アプローチを改革したり、金属3Dプリンタの加工時間を短縮することで製品開発プロセスを改革するといった、開発技術がどのような形で社会の役に立つのか、分かりやすく説明されていました。

また、西谷さんは事業への意気込みについて「出口の見えない昨今の若手研究者のロールモデル(手本)になりたい」と語っていたところが印象的でした。

他ファイナリストの発表も既に会社化事業を行っているビジネスから萌えによる創薬ゲーム開発まで非常に多彩で面白く、見応えのあるコンテストとなった NEDO Technology Commercialization Program 。コラボリー/Beats! では次年度以降の展開もフォローしていきます。

コラボリー/Grants(研究助成)「名古屋大学 フォトカソード」による採択実績